わたしはよくお腹を鳴らす。
学生の頃はすごくいやだった。
大人になってからいやだなと思うことは減った。
映画館や美術館にいるときは困る。鳴るな鳴るなと祈っている。
人といるときに、お腹を鳴らしてしまったら
「あっ、お腹なっちゃった」と言う。
今日も職場にて、5人くらいいる中で盛大にお腹を鳴らしてしまう。
誤魔化すには無理があるグルグル鳴り。
またしてもわたしは「あっお腹鳴った」とちょっとびっくりして見せる。
「あっ雷、あっ光った!」と言うのに近い。
自然現象に対するリアクション。
大抵笑ってもらえる。それにどうせなら笑ってほしいと思っている。だって、おならみたいに臭くないから。
今日の鳴りについても笑ってもらえた。空気が少し緩む。
そこから、「お昼ごはんが少なかったんですー」と会話につながる。
5つ上の女性社員は、「わざわざ言わなくてもいいのに。」と言う。
適当に笑っておく。
言った方が良くない?とちょっとだけ思う。
知らんぷりをするのはつまんねーなーと思う。
むしろ気まずい。みんな「えっ鳴ったよね??」って思う中、つっこめない空気感を作るわけである。その微妙な空気はちょっとだけくるしい。
できれば、やわらかい空気にしたい。
できれば、笑わせてやったぞと思いたい。
まあ、心もお腹も人それぞれだから、
「申告せんかい!」とは思いません!