本屋に住んでいる。古民家を改装したような造り。本屋のレジの店員側の後ろに扉があり、その扉を隔てた一室で眠っている。レジでニュースを読んでいる声が聞こえる。
6時過ぎ起床。母がニュースを聞いていた。夢とつながる。
朝ごはん作っといたよって言われ、食べる。トマトのリゾットと珈琲。
8時ごろ家を出発。
母の運転で祖父の家へと向かう。
祖父は80歳。ボケることなく元気で頑固。
パンを作っていた。あんこの入ったやつ。
相変わらずツンツンしている。今回はわたしが勝手に転職をしていたこともありいつも以上にトゲトゲ。
周りの友だちが死んでいくから悲しいと言っていた。ダムに集まっていたバイク友だちは、たくさんいたのにもう3人だけ。死んでしまったり来れなくなったり。
そんなことがあったから、余計に身内にツンツントゲトゲしていたのだと解釈している。
素麺食べるか?と聞かれて母もわたしもどっちでも良いよみたいなニュアンスで答えると食べていってほしそうな回答が返ってきた。作ってもらった。美味しかった。
倉庫みたいな場所で母の小さい頃のアルバムや祖父祖母の結婚式のアルバムを見た。
母の赤ちゃんの頃のアルバムを見ていると勝手に涙が出てきた。
母から自分の母は弟の方ばかり可愛がっていたから嫌われていたと聞いていた。自分の母を反面教師にしてわたしを育てたと言っていた。
このアルバムを見て母が生まれたときはこんなに喜んでたって知った。たくさんの写真、出産への不安、育児日記。初めてご飯を食べたとか1人でトイレできたとか、事細かく書かれている。母を産んだときの年齢は24歳。今のわたしよりも若い。
最近見た、アフターサンって映画と似た感覚。
このアルバムにうつっている赤ちゃんが目の前で母として存在している。
感動してボロボロ泣いた。
おじいちゃんとお母さんに何で泣いてるんやって笑われた。
(日記の文面については別でブログに残そうと思います。わたし自身がこの気持ちを忘れたくないと思ったので。)
祖父祖母の新婚旅行のアルバムはまた別の良さがあった。当時の祖父祖母は丁度今のわたしと同い年くらい。おじいちゃんおばあちゃんとしての2人しか知らなかった。当たり前だけど2人にも新婚さんの頃があったんやなと思ってうれしくなった。
写真慣れしていない2人の写真が良くて元気が出た。かしこまったポーズばかりで時代を感じた。
おじいちゃんは今よりもシュッとしていた。おばあちゃんはふんわりしていてかわいかった、お母さんと顔が似ていた。
あと、誰が撮ったかわからない封筒にたくさん入った猫の写真。
お母さんが言うにはお母さんの弟が撮ったらしい。
弟とおじいちゃんは仲が悪く、会うことはない。
わたしも弟とは小さい頃に会ったきり。
お母さんは、「今度弟の家に持って行くわ」と言って猫写真を持って帰った。おじいちゃんやわたしには内緒でこっそり気にかけているらしい。
焼いてもらったパンを食べ、あまりをお土産にもらった。
最初は不機嫌だったおじいちゃんも帰る頃にはニコニコしていて安心した。
転職も自分で決めたことやから頑張るんやでと背中を押してくれた。