今日は、仕事終わりに会社から言われてマナー講習に参加してきました。半年先輩と同期と年配の社員さんと。
同じ業種の人たちで集い、マナー講師を招き、お話を聞きます。
お辞儀の角度や言葉遣い、お茶の出し方、席の座り方などを学びました。
わたしはかなり腹が立ちました。
受ける前は眠くなるかなぁなどと心配に思っていましたが、怒りが勝ちました。圧勝です。
講習の参加者の年齢層はどちらかというと40.50代の方が多かったと思います。けれど、わたしと同い年ぐらいの若い人に分類される人もたくさん見られました。
マナー講師は、はじめに「Z世代の方にとっては知らないと言うことが多いと思いますからそういったことも含めて伝えていきます。」といったニュアンスのことを言いました。
わたしは、Z世代という言葉を見下した表現だと思います。少し前に会った弟は「Z世代と言われるといややねんな、Z世代って悪口でしか使わへんやん。褒め言葉では使わへんねんで。」と言いました。その言葉が蘇りました。Z世代は諸説あるようですが1995年あたりから2012年あたりの若者を指します。わたしは97年なのでZ世代に含まれます。
「Z世代の方にとっては〜」という表現は「最近の若者は〜」という表現と何ら変わりがないのです。
もうひとつ、いやだったことがあります。
その講師は「若い人はこういうことを知らないから」「若い人はこういう言葉をよくつかいますよね」などと「若い人」というワードを連呼しました。
いくら40.50代が多いといえ、若い人も参加しています。前から全体を見て話しているのですから見えているはずです。
失礼だと思いました。
「若い人は」ではないです。若くても礼儀作法がなっている人はたくさんいます。若いからこそ学んでいます。むしろ、中年以上の人こそ忘れていったり当たり前がずれていたりすることだってあります。年齢が高い人は年齢が上だからと言う理由でゆるされているだけで無礼な人なんて山ほどいます。
「目上の方に対しては」という表現をつかわれることもありました。
わたしは、またわからなくなりました。
目上の人に敬意を払うだけで良いのか?と思いました。歳が上だろうが下だろうが、立場がどうであろうが、相手を敬うのがマナーなのではないでしょうか。違うんでしょうか?
わたしは年齢がどうであろうが立場がどうであろうが、相手に敬意を払いたいです。
講師の方は中年の女性でした。きっと同い年ぐらいの人ばかりと関わっているのだと思います。
アンケートがあればこの想いを伝えたかった。もし、若いわたしたちに嫉妬しているのであればそう言ってもらえれば素直でかわいいので許します。
話は少し飛びますが、これは自分の価値観ですがと保証をかけた上で言います。マナーはもちろん大切だけれど、マナーを踏まえた上での愛嬌が大切だと思うこともあります。ガチガチマナーでとっつきにくい人は少し浮いてしまうように思います。ガチガチマナー人より愛嬌のある人の方が困難を乗り越える力があるように思います。
愛嬌、意味を調べ直しました。接すると好感を催させる柔らかな様子。愛敬とも書きますね。マナーを身につけるよりも難易度は高いですが、生きていくうえで必要だと思います。愛嬌と媚びは違います。
隣の席に座る、若い女性(わたしと同い年ぐらいか、少し上ぐらいか)は独り言を言うタイプの人でした。ぞくりとしました。拍手などで騒めくタイミングにぼそり「こんな講習やるよりもパワハラとかセクハラとかの講習すべきだろ」と呟きました。心配になりました。
若い人を変えるではなく全体が変わるべきだと実感しました。こんなんじゃこの業界は変わらない。日本は変わらない。
けれどわたしは怒りを持ち帰り殴り書きするだけ、何もできなかった。